目次
XM(エックスエム)のスプレッド設定はどうなっているのでしょうか?XM(エックスエム)のスプレッドとその評判について解説します。
海外FX業者はスプレッドはそもそも広い設定
まず理解しておく必要があるのは海外FX業者と国内FX業者は採用している取引方法が違うということです。
国内FX業者 → 相対取引(DD取引・店頭取引・OTC取引)
顧客の注文を実際に売買せずに、FX業者自体が「呑む(のむ)」取引方法
海外FX業者 → NDD取引(ノン・ディーリング・デスク取引)
顧客の注文をそのままインターバンク市場に流して、実際に通貨の売買をする取引方法
国内FX業者は注文を胴元として「呑む」のですから、実際に通貨の売買をしていないので、取引にかかるコストがないのです。当然、スプレッドも自社の利益が稼げれば良いだけなので、狭く設定できるのです。
- 米ドル/円 0.2pips~
ぐらいのスプレッド設定も少なくありません。
一方、海外FX業者は実際に通貨の売買をしています。売買をすれば、そこに人件費は売買にかかわる手数料が発生してしまいますから、その分スプレッドは広くなってしまうのです。
- 米ドル/円 1.0pips~
が相場と言っていいでしょう。
「じゃあ、国内FX業者の方が良いの?」
というとことはそう単純ではありません。
国内FX業者の相対取引の場合は、FX業者自体が注文を「呑む(のむ)」のですから、投資家が負ければ負けるほど国内FX業者が儲かる仕組みとなっています。結局、国内FX業者は投資家が負けることを望んでいて、そのためにブラックホールのトレードプラットフォームを採用しているのです。ストップ狩りやスリッページ、意図的なシステムダウンなど、ブラックボックスですから国内FX業者はやり放題と言ってもいいでしょう。
結果として、スプレッドが広くても、約定力の高い、透明性の高い海外FX業者を選ぶ投資家が増加しているのです。
XM(エックスエム)のスプレッド
最小スプレッド
口座の種類 | 取引手数料 (片道) | 最小スプレッド 米ドル/円 | 最小スプレッド ユーロ/円 | 最小スプレッド 英ポンド/円 | 最小スプレッド 豪ドル/円 | 最小スプレッド カナダドル/円 | 最小スプレッド ユーロ/米ドル | 最小スプレッド 豪ドル/米ドル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マイクロ口座/STP | 無料 | 1.00 | 1.00 | 1.80 | 1.00 | 1.30 | 1.00 | 1.00 |
スタンダード口座/STP | 無料 | 1.00 | 1.00 | 1.80 | 1.00 | 1.00 | 1.00 | 1.00 |
ゼロ口座/ECN | 5ドル | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 | 0.00 |
平均スプレッド
口座の種類 | 取引手数料 (片道) | 平均スプレッド 米ドル/円 | 平均スプレッド ユーロ/円 | 平均スプレッド 英ポンド/円 | 平均スプレッド 豪ドル/円 | 平均スプレッド カナダドル/円 | 平均スプレッド ユーロ/米ドル | 平均スプレッド 豪ドル/米ドル |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
マイクロ口座/STP | 無料 | 1.80 | 2.70 | 3.90 | 3.70 | 3.60 | 1.70 | 2.10 |
スタンダード口座/STP | 無料 | 1.80 | 2.70 | 3.90 | 3.70 | 3.60 | 1.70 | 2.10 |
ゼロ口座/ECN | 5ドル | 0.45 | 0.70 | 1.60 | 0.90 | 1.00 | 0.30 | 0.60 |
トレードコスト合算(手数料込)
口座の種類 | 取引手数料 (片道) | トレードコスト合計 米ドル/円 取引手数料(往復) +スプレッド(最小) | トレードコスト合計 米ドル/円 取引手数料(往復) +スプレッド(平均) |
---|---|---|---|
マイクロ口座/STP | 無料 | 1.00 | 1.80 |
スタンダード口座/STP | 無料 | 1.00 | 1.80 |
ゼロ口座/ECN | 5ドル | 1.00 | 1.45 |
XM(エックスエム)スプレッドの評判の良い点
- 海外FX業者の中では標準的なスプレッド設定
- ゼロ口座なら取引手数料5ドル(0.5pips相当)が発生する代わりにスプレッドは0.0pips~
- 平均スプレッドも公開している透明性の高い海外FX業者
XM(エックスエム)スプレッドの評判の悪い点
- 国内FX業者と比較すればスプレッドは広い
- 海外FX業者にも、XM(エックスエム)よりスプレッドの狭い業者はある
XM(エックスエム)スプレッドに関する考察
スプレッドは国内FX業者と比較して広くなってしまうのは、取引方法の違いからくる宿命みたいなものですから、それ自体は問題はないと考えられます。
とくにゼロ口座を使えば、1ロット(10万通貨取引)で取引手数料5ドル(0.5pips相当)が発生する代わりにスプレッドは0.0pips~で利用することができます。外付けの取引手数料の方が、スプレッドの変動幅も小さく済むので、スプレッドが広がりやすい指標発表時なども影響は小さくなるのです。
海外FX業者には、XM(エックスエム)よりもスプレッドが狭い業者もあるのですが、そうなると今度は信頼性や日本語対応に不安がある形になります。
XM(エックスエム)のスプレッドは、投資家にとってはもう少し狭くしてほしいというのが本音だと思いますが、約定力が高く、スリッページも発生しない分、XM(エックスエム)のスプレッドでも満足できるという投資家が多いのです。
まとめ
XM(エックスエム)スプレッドの評判は可もなく、不可もなくという感じです。
国内FX業者とスプレッド比較するときは、取引方法の違いと取引方法によるメリットデメリットにも目を向ける必要があります。